胃瘻を付けるかどうかの悩み
母が7年前にくも膜下出血で倒れました。命は取り止めましたが、寝たきりの生活になってしまいました。
2か月ちょっとのリハビリ入院期間を終えて、その後は介護老人保健施設やグループホームを転々としながら、現在に至ります。
現在は、コロナの影響で病院の面会が一才できず、会いに行けません。まさかこんなに長いこと会えなくなると・・・😢。
今の状態は、経鼻経管という鼻から常に管を胃に通して、栄養をそこから流す形で栄養を取っています。何とか、口からたべられるようにリハビリを頑張りたかったのですが、誤嚥性肺炎のリスクが高い為、無理をして口から食べることが出来ません。
先日、転院予定先の老健で面談をしてきましたが、
なぜ今まで「胃瘻にしてこなかったのか?患者さんのことを考えると、私なら胃瘻を勧める」と、こちらの感情を全く考慮しない発言を聞かされました。しかし、現状の母にとつて、どうしたら一番いい方法なのか?迷っています。
ここで、さくっと胃瘻に関する基礎知識10
Q1.PEG(胃ろう)ってなんですか?
PEG(ペグ)とは、Percutaneous Endoscopic Gastrostomy の頭文字をとったもので、経皮内視鏡的胃瘻(いろう)造設術といいます。
PEGは、口から食事のとれない人、飲込む力の無い人のために、直接、胃に栄養を入れるためのおなかに小さな「口」を作る手術です。しっかり固定されていますので、抜ける心配もありません。また違和感も少なく、目立ちませんから患者さんが自分で抜いたりせず、手足を縛られるような苦痛もなくなりました。
Q2.ごはんは口からも食べられますか?
もちろん、胃ろうを造ってもごはんは食べられます。
口から食べることになんの支障もありません。
むしろ、鼻からの管などと比べて食べるリハビリに適しています。
食べたものがおなかから出てこないかと心配する人がいますが、その心配はありません。
Q3.お風呂には入れますか?
シャワーはもちろん、全身湯船につかっても全く支障はありません。
絆創膏を貼って入浴する人がいますが、その必要はありません。
入浴はそのまま行い、石けんで良く洗い、清潔に保つことが大切です。
瘻孔形成後は、消毒は不要です。
清潔にしておけば、PEGの周辺が化膿したりする心配はありません。
Q4.リハビリやスポーツに支障はありませんか?
リハビリに支障はありません。
それどころか、PEGは鼻からのチューブが入っていないため、嚥下(えんげ)訓練、つまり飲み込む訓練のリハビリに適しています。
また、運動などのリハビリにも効果を上げています。
Q5.栄養摂取にどれくらい時間がかかりますか?
栄養摂取のスピードは自由自在に調節できます。
病状によって異なりますが、通常は1時間当たり200cc 程度のスピードで注入します。
下痢などの心配が無ければ、もっと早く入れても差し支えありません。
しかし、逆流の強い患者さんにはゆっくり注入したほうが良い場合もあります。
Q6.交換は必要ですか?
耐久性はありますが、異物であることに違いはありませんから、約4ヶ月から半年に1回、定期的に交換を行います。
麻酔なしで、在宅でも外来でも交換できます。交換後はその日から食事も入浴も自由です。
Q7.在宅介護はできますか?
PEGの操作はとても簡単です。
PEGと経腸栄養に関するトラブルは認めらていません。
Q8.元気になったらもとに戻せますか?
口から十分に栄養が取れるようになったら、PEGは不要になりますから除去できます。
PEGを抜いた後、胃の粘膜は約3時間程で修復され、おなかの傷もほとんど目立たなくなります。
除去したその日からでも、食事ができます。
Q9.床ずれが改善すると言われますが?
PEGからの栄養補給、あるいは口から食べることの併用で、結果的に床ずれが改善することがあります。
床ずれだけでなく、病状が好転し、体の機能が回復することもよくあります。
これはPEGが直接の原因でなく、良好な栄養摂取とリハビリがもたらした効果といえます。
Q10.栄養剤の調剤は面倒ですか?
種類によって多少違いますが、最近の栄養剤は、病院でも自宅でも簡単に調剤できるように工夫されています。また、栄養剤は保険適用を受けているものもあります。在宅介護における栄養管理はとても大切なことですが、ご家族はもちろん、元気な患者さんなら自分自身でも、安全に容易に取り扱うことができます。
メリット
胃ろうを作り経管栄養を行えば、上に挙げたような誤嚥性肺炎や低栄養のリスクは防ぐことができることがメリットであると言えます。
デメリット
一方で、胃ろうを作ることはよいことばかりとも言えません。腹部に穴を開けるという点で見た目の変化もありますが、生活を大きく変える必要が出てきます。具体的には、1日3~4回、注射器や専用の道具を使って経管栄養を行う必要があります。定期的に胃ろうの交換を病院で行うため、受診も欠かせません。また管は異物であるため感染が起こりやすく、入院を余儀なくされる場合もあります。
ある程度慣れれば、感染のリスクも下がり、在宅での胃ろう管理でも安定した生活が送れるようになりますが、介護する側にとっても上記のような負担は生じます。
以上の事から、私の母の場合は、
・誤嚥性肺炎のリスクを減らすため
・今後のリハビリのため
手術を行った方が良いのではないかと、考えています。一番は、母の気持ちになって考えることが一番大事なことかと思います。
みなさん、命は有限です。あっという間に一生は終わります。
後悔のない人生を!
Thank you for reading my airticle!
Have a good Life!!(^_-)-☆
以下参考