これから迎える夏は、高温多湿で紫外線も増えるので皮膚に関するトラブルが増えやすい時期です。
皮膚トラブルが大病に繋がるケースも!? 油断大敵(;´・ω・)
【お悩みNo.1 Mさん(女性)専業主婦】
頭がかゆくて仕方がないボリボリかくと、フケがポロポロ・・・。
お悩み・・・頭皮のかゆみ・フケ
20代から頭皮がかゆい。フケが目立ち不快。
原因と考えられるのは、脂漏性皮膚炎。頭や髪の生え際など皮脂の分泌が多い部位に起こる皮膚炎。皮膚カビが主な原因。これは、だれの皮膚にもいる常在菌というもので、マラセチア菌といわれるもの。頭皮の衛生状態が悪く皮脂の分泌が多いとそれらをエサにして増殖します。Mさんは、頭を洗うとき爪を立てずに指の先で力を込めて洗っており、髪の洗い方には自信満々。しかし、問題点が・・・。
先生:ドライヤーはどうしていますか?
Mさん:子どもが小さくてご飯の世話をしたり子どもの事をやっていて、1~2時間たっ た後に乾かしています((:_;)もう乾いているんじゃない)
お風呂上りにすぐ髪を乾かさないと頭部か蒸れて、マラセチア菌が増殖します。
ついつい、後回しにしてしまうドライヤーですが、そんなことが起こっていたとは‼
注意点:髪を後ろでまとめていると蒸れやすくなりマラセチア菌が増殖しやすくなります。
今の梅雨の時期は、マラセチア菌が増殖しやすい時期です。
しっかりとした対策が大事。
脂漏性皮膚炎は慢性疾患なので治っても繰り返してしまう方が多い。対策は、頭皮のスキンケアです。
①皮膚への刺激が少ない38~39℃のぬるま湯で洗う
②シャンプーを洗い流す時、少なくとも1分以上時間をかける(私の知識では、3分はやらないと、頭皮の汚れが落ちないと聞いていたので、1分では短すぎないか?因みに、リンスをした場合は、シャンプーの2倍はゆすぐ時間をあてたい)
【お悩みNo.2 Hさん(37歳 女性)】
夏に潜む謎の湿疹
繰り返すと認知症リスク大!?
内臓疾患のサイン
湿疹と蕁麻疹(じんましん)違いは???
お悩み・・・手や足にできる蕁麻疹。2年前から発症。手がかゆいせいでスマホの操作がしづらい。
皮膚のマスト細胞 ➡ 何らかの刺激によってヒスタミンを放出している ➡血管が拡張 ➡ 血管から体液が漏れ出す
蕁麻疹・・・日本人の約20%が生涯に一度は蕁麻疹を経験している。
●Hさんの蕁麻疹の原因は?
先生:症状はどういった時に出やすい?
Hさん:疲れたなぁって時に多いです。ストレスがかかっている時にも出る。
先生:特発性蕁麻疹。
誘発には2種類ある。
①、刺激誘発型蕁麻疹(物理的な刺激で起こる)
アレルギー、汗、寒さ
②、特発性蕁麻疹(原因が特定できない蕁麻)
蕁麻疹の約9割が特発性蕁麻疹。
蕁麻疹が知らせる内臓疾患のサイン
やってはいけない蕁麻疹の対処法
・かゆくて耐えられないときに、冷たいもので冷やしていた。鎮まる気がして・・・。
➡これは、NG。保冷剤や氷などで幹部を冷やすと血管が収縮する。
急な温度差で血管が拡張し症状が悪化するケースもある。
疲労やストレスを溜めない生活が大切。
先生:私の患者様でも受験勉強が忙しかった時に蕁麻疹に悩んでいたが、大学に受かったとたん蕁麻疹がでなくなった方がいました。
蕁麻疹には、ある病気が潜んでいる可能性も。
胃炎ピロリ菌などの感染症で胃に炎症が起きて、免疫機能に異常が起こると ➡ ウイルス性肝炎、副鼻腔炎、虫歯 などが蕁麻疹の発症に関係している。
【お悩みNo.3 Iさん(54歳 男性)】
暑い季節になって、半そでで外出たりして、何日か経つ湿疹ができる。1番できるのは腕。かゆみとかあせもとは違った痛痒さ。
お悩み・・・日光を浴びると腕にできる湿疹。夜中に起きるほどのかゆみ。怖くて夏場でも長袖を着る。
先生:多形日光疹。紫外線が当たった箇所に免疫反応が起きて、数十分から数日後にできる湿疹。腕や首筋にできやすく痛痒い。赤い栗粒のような形。誰でも発症する可能性があります。日本人の約1割が生涯に一度は経験しています。
●湿疹と蕁麻疹の違いは?
Hさん:午後とか夕方ごろから出始めて、眠って起きたら消えています。
ポイント:症状が出ている時間
蕁麻疹:24時間以内に跡形もなく消える
湿疹:症状が数日~数週間続く
●多形日光疹の対策法は?
先生:急に薄着になる季節にすごく多い病気。しっかり日焼け止めを塗って紫外線対策をすれば、湿疹はできにくい。
正しい日焼け止めの量 ➡ とろみのある乳液タイプであれば、500円玉×1枚分が1か所に使う量。首~デコルテ、うなじ、両腕。
日焼け止めは、シミ・シワを防ぐためだけじゃない。塗った方が良い‼
ストレスの解消も大事!
MC:水虫になった経験があるが。再発することはある?
先生:水虫はカビの一種の白癬菌が原因。(こわっ(ー_ー)!!)
良くなって白癬が足に残ることがあり再発することもある。高温多湿の場所を好み夏場に増えやすいので注意が必要。
バスマット➡水分を多く含み白癬菌が増殖しやすい
レインブーツ➡気密性が高いため蒸れやすく白癬菌が増殖しやすい
顔ニキビ と 背中ニキビ ➡原因が異なることが多い。
顔ニキビ➡アクネ菌が主な原因。こちらも常在菌で誰の肌にもいる。
背中ニキビ➡マラセチア菌が主な原因
マラセチア毛包炎➡背中・お尻・首・肩などにできる皮膚炎
背中やデコルテへのニキビの対処法は?
高温多湿の環境を好むのでその環境を避ける。汗をかいたら早めに服を着替える。布団のシーツをこまめに交換する。
【お悩みNo.4 Oさん(68歳 男性)】
再発を繰り返すと危険!?
認知症を招く恐れもある皮膚病!
口の周りにできるヘルペスが痛痒い。痛くて、ヒゲも剃れない。
お悩み・・・口周りにできるヘルペス。1年に1~2回出る。10日ほど症状が続く。
先生:ヘルペスとは、ヘルペスウイルスが感染することで皮膚の一部に小さな水泡ができる病気。
●単純ヘルペスウイルス1型
多くの場合、唇や目の周りに症状が現れる。ヘルペスウイルスの保有率は年齢と比例して上がる。再発を繰り返す。ヘルペスウイルスは身体から完全に駆除されることはなく、神経節という神経の根元の部分に潜んでいる。ヘルペスウイルスが神経節から三叉神経を介して脳へ侵入して、脳炎につながることもある。これは、認知症につながる恐れもある。アルツハイマー病患者の脳を調べたところ、ヘルペスウイルスが多く検出された。
対処法
睡眠・入浴など免疫力を高める生活を心掛ける
抗ウイルス薬でヘルペスの再発を抑える
ヘルペスってよく聞く病気だけど、想像以上に危ない病気なんですね。
紫外線
●ランゲルハンス細胞
皮膚の表面に存在する免疫細胞の司令塔。強い紫外線を浴びると機能が低下する。その結果、免疫力が低下して、ヘルペスが起こりやすくなる。
これからの季節、美肌を守るための参考になれば、幸いです‼(*'▽')
参考
【健康カプセル 元気の時間】
はなふさ皮膚科 理事長 花房火月先生
健康カプセル!ゲンキの時間 | CBCテレビ | 日曜 午前7:00
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